オーナー通信2026.08
豪雨・台風の前に作る「物件別BCP」
オーナーの皆さま、こんにちは。西王不動産です。
8月から秋にかけては、台風や短時間の強い雨に備える必要があります。同じ市内でも、河川との距離、土地の高低差、前面道路の排水状況、地下や半地下の有無によって、物件ごとの弱点は異なります。
災害時に共通の連絡文を送るだけでは、必要な確認が抜けることがあります。
今回は、物件ごとに一枚で確認できる簡易BCP、事業継続計画の作り方をまとめます。
■ 1. ハザード情報を住所単位で確認する
国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、洪水、内水、土砂災害などの情報を地図上で重ねて確認できます。物件の所在地だけでなく、入居者様の避難経路、管理会社や修理業者が向かう道路、近隣の指定緊急避難場所も確認してください。
確認結果は、浸水想定、土砂災害区域、停電時に止まる設備、地下設備の有無、避難場所を一枚にまとめます。地図を見ただけで終わらせず、どの情報が出たら何をするかまで決めることが重要です。
■ 2. 平常時、警報前、発災後の行動を分ける
平常時から、屋上・バルコニー・雨樋・排水口の詰まり、外壁やシーリングの傷み、飛散しやすい物品を点検しましょう。警報が予想される段階では、入居者様へベランダ物品の収納、窓の施錠、避難情報の確認を案内し、緊急連絡先と業者の受付状況を確認します。
発災後は、入居者様の安全確認を優先します。危険な状況では現地確認を急がず、気象庁のキキクルや自治体の避難情報を確認し、安全が確保されてから建物を点検します。停電、浸水、漏電の可能性がある場合は、設備に触れず専門業者へつないでください。
■ 3. 連絡先は「誰に、何を、どの順で」まで決める
連絡網には、オーナー様、管理会社、保険会社・代理店、電気・給排水・屋根・ガラスの各業者を登録します。電話番号だけでなく、夜間対応の可否、対応地域、契約番号、保険証券の保管場所も記載します。
入居者様への連絡文は、警戒段階、被害確認、復旧予定の三種類を用意しておくと混乱を減らせます。連絡手段も、電話だけに頼らず、メール、SMS、入居者アプリ、掲示を組み合わせます。
■ 4. 被害写真は「全景から細部」の順で残す
被害確認では、建物全景、被害箇所の位置関係、損傷の近景、室内への影響を順に撮影します。撮影日時、天候、入居者様からの申告内容、応急処置、業者の所見も記録してください。片付けや廃棄を急ぐ前に、保険会社・代理店へ必要な記録を確認しておくと、後の説明がしやすくなります。
また、被害がなかった物件も点検結果を残すことで、次回の警戒時に比較できます。
おわりに
物件別BCPは、厚いマニュアルにする必要はありません。物件の弱点、判断基準、連絡順、避難情報、記録方法が一枚で確認できれば、初動は大きく変わります。西王不動産では、物件ごとの防災確認と入居者様への事前案内をお手伝いしています。台風接近前では手配が集中しますので、平常時にご相談ください。
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